第3話ブランコ

ブランコで一番痛かったのは、飛んで柵を越えられた!
と思ったら滑って後頭部を柵に強打したことです。
でもおれは長男なので耐えられました。
うちの弟は負けず嫌いでした。いつも
『兄ちゃんに勝ちたい〜〜〜〜〜!!!』
そう意気込んで勢いよく漕ぎ出した弟は、
一回、二回と漕いだところで消えました。
そう、下がっていくブランコから真っ逆さまに落ちたのです。
ブランコの中央でギャン泣きする弟、…迫り来るブランコ。
ガチコン!!!後頭部を直撃しました。
それでも失敗したことより、柵を超えたおれに負けたことを、
ひたすら悔しがっていたような気がします。
皆さんの公園の痛い思い出はなんですか?